姐さんと呼ばせてください!

女優さん好きな私が姐さんと呼びたい方々への一方的なファンレターを書いています

攻撃的な守りと守備的な攻め

昨日は全豪男子個人の決勝。マレーとジョコビッチ。こんなにテニスが「精神力」で戦うものだとは思わなかった!試合が煮詰まれば煮詰まるほど精神があぶりだされていく。もうかっこつけてられない。途中からボクシングの試合を見ている気分になった。

精神力ってなんだろう?この舞台に立てるのだから、そうとう太いはず。でもピンと張った細い蜘蛛の糸のように思えて、いつ切れてもおかしくない。いや面白かったのは、途中でゆるんだり切れたりしても、また試合中に復活するんです。

気持ちが乗らない、ではちょっと休んでそれから…ではなく試合中に戻しちゃう。戻ったと思ったらまたダメになったりと行ったり来たり。精神力って個人の中で掘り下げるものと思っていたけれど、掘るというより往来していた。いったりきたり。

無理なことが簡単にできてしまう時。簡単なことがどうしてもできない時。それは相手のプレーであぶりだされた己の精神力。全部自分との戦い。恐怖との戦い。

調子が戻ったりするのはどうしてだろう。特にジョコビッチは戻した。精神をどのように鍛えたのだろう。仕事で落ち込んでも、休んだり退職せずに精神力をキープするにはどうしたら良い?とにかく昨日のコートでの、二人の孤独な勇者の戦いを堪能できて幸せでした。